mareのおすすめワイン

インスタグラム mare.wine が綴るワインと時々経済のはなし

ダニエル・サージュ 澱 ご参考まで

ワインを家のワインセラーで寝かせていたりすると、自分のワインが本当に大丈夫なのかどうなのか、特に大量の澱とか、それが瓶にへばり付いていたりすると「熱劣化」かとか心配になったりもします。もちろん、悪い環境下では「ダメな」澱のでかたをしますし、確かに熱劣化で澱の膜がべったり瓶についたりもします。ただ、自然派ワインなどは大量の澱が初めからあったり、理想的な環境下でも若くして熟成中に澱がでるものも多いので、「澱」=「ダメ」ということではありません。

 

私の場合は、一部のワインを寺田倉庫に預けてあって、それをベンチマークとして他のセラーのワインの状態を判断します。寺田倉庫は出し入れが少なく、温度も13度から14度で一定、安定しているので「理想的」な環境といえます。ここでカッコつきの理想的としたのは、個人的にどのワインにも13度の安定温度が理想と言えるかというとそうではないのではないか?という感覚を持っていて、よりつっこんで色々なことを試してみたいということで、暫定的「理想的」であり、より正しく自分の感覚で表現するならば「無難的」という方がしっくりくるかもしれません。

 

ところで、かなりの澱があり、かつ追加的にも澱が出てくるものとしてダニエル・サージュのワインがあります。下にある色々な2014年のワインの状態。澱に慣れていない人が見ると一瞬で不安になると思います。結論からすると問題ありません。輸入元は信頼のできる野村ユニゾン、購入後そのまま寺田倉庫に置いてあるので温度的問題があったとは考えられませんし、実際に飲んでみても素晴らしい状態でした。

 

ルー リーブル No.18 (赤ワイン、ガメイ)

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グランジ バラ フェヴリエ(赤ワイン 直接圧搾、短時間のマセラシオン、シラー)

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ニクタロピ(ロゼワイン 直接圧搾、短時間のマセラシオン、ガメイ)

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各々のワイン生産者のワインには、酸化防止剤の量、フィルターの有無なども含め「癖」があるので、個々で対応し、経験を積み上げて行くしかありません。澱を見ても焦らず、最終的に飲んで判断して下さい。

 

mareも日々経験を積み上げていっている途上にあります。なかなか終わりの見えない道です😊

 

 mare