mareのおすすめワイン

インスタグラム mare.wine が綴るワインと時々経済のはなし

mare それと wine

ワインの好きなmareですが(今さら😃)、「mare」の意味をお伝えしておこうと思います。

 

先日インスタにも少し書きましたが、「母」、「海」、「稀」。

 

ブルゴーニュ・ワインのBonnes Mares(現代ではMereが母ですが、昔この畑の名前は「良き母」という意味を持っていたらしいです)の「Mare」の部分から名前を取り、意味は「母」。女性への感謝と尊敬。それを忘れないために。

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イタリア語のMareが「海」。生命の誕生と地球の生態系の根源の一つ。その海への憧れと畏怖。それを表してます。

 

「稀」は自分の目標であり、自分の持っているワインに課した課題です。人と違う個性、才を持った人間になれるよう掲げた目標ですし、ワインにも凡庸ではなく何か光るものを求めています。ワインに関して言えば、「稀」を英語にすると「rare」なので、そのまま英語に持っていくと「rare wine」になりますね。つまり誤解を恐れずに言えばrare wineを目標にしていてかつ探しているわけです。

 

ところで「rare wine」ってなんでしょう?もうすぐ来日されるのでカーゼ・コリーニを例に挙げましょう。カーゼ・コリーニはrare wineですか?というと「はい」と答える人がほとんどでしょう。本来rareとは珍しい、数が少ないってことですよね?でも、カーゼ・コリーニの何分の1の生産量しかない生産者は世の中に星の数ほどあります。本来はそれらもrare wineです。ならばなぜカーゼ・コリーニだけrare wineなんでしょうか?つまり、自分が手に入りづらいワインをrare wineと言っているだけですよね。カーゼ・コリーニなんて、10年、15年前は「変人のワイン」とか「キャップシールも付いていないカジュアルワイン」って言われていたんですよ。ワイン屋さんからは、売れ残ってしょうがないからケース単位で引き取ってもらえないかなんて打診もきたものでした。そのころも生産量は少なかったですが、世の中的にはrare wineでもなんでもなかった。じゃあ、そのころからカーゼ・コリーニのワインが変わったでしょうか?いいえ、変わったのは世の中であり、人の熱狂が「手に入りにくいワイン」を作っただけです。

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カーゼ・コリーニは昔から光るワインでした。昔、mareにとってrare wineでした。でも今mareにとってはrare wineではありません。なぜならば、みんなが知っているし、認めているからです。もう追いかけることはないでしょう。その代わりより手に入れやすい光るrare wineを探すつもりです。人があまり知らない、でも輝いているワイン、また年をとることで輝くワイン、新しく造り出されるワイン、まだまだあるはずです😉

 

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