mareのおすすめワイン

インスタグラム mare.wine が綴るワインと時々経済のはなし

値段じゃないのよワインは by 井上陽水

ごめんなさい、おじさん世代じゃないとこのタイトル分からないかも。

 

オリンピックチケット抽選の当落を待っている間に最近書きたかったことを書きます。

 

ワインは値段じゃありません。

 

値段に比例していることも多いです。でも、それはワインに限ったことではなくて何でもそう。ワインだけが高級は美味しくて、お手頃はイマイチってされるのは、ちょっと心外。レストランのご飯だって、車だって、時計だって、ホテルだって、何だってそうじゃない?

 

でもワインには違うと思えるものもいっぱい。

 

一昨日開けたカーゼ・コリーニ。6,000円  (最近は結構高いね💦)。素晴らしいワインです。かたや世の中、ボルドー一級のようにこのワインの値段の10倍を超えていくワインがざらにあります。1.どちらが好きですか?  2.  どちらが素晴らしいですか?

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質問1に対しては私は間髪入れずカーゼ・コリーニ。質問2に対しても贔屓目なく同じぐらいだと思っている。いや、ムートンやマルゴーよりカーゼ・コリーニの方がいいんじゃないかな?(はい、ここで物凄く沢山の敵を作りました 汗)

 

世の中の人はムートンやマルゴーの方が凄く偉大なワインでカーゼ・コリーニなんて比較にならないと思っている人が多い。その偏見はどこから来るかというと、2016年のムートンはほとんどの人が勿体なくて、且つ寝かせるべきものだと思っているからきちんと大人になってから飲むのに対して、2016年のカーゼ・コリーニは巷でポンポン開けられて、本来ムートンと比較すべき10年後、20年後には無くなっている。とてもアンフェアーで可哀想な話だね。

 

たぶん、mareワイン会に出席して頂いている参加者の人たちはこの罠から解き放たれていると思うし、そうであってもらえたら嬉しい。1/10の値段のオッキピンティがセシル・トランブレイの特級を凌ぐ有様をみれば自然と納得できると思う。

 

世の中、カーゼ・コリーニが好きな人はいっぱいいる。でも、カーゼ・コリーニがムートンと同じぐらい偉大だと本当に心から信じている人はたぶん一握りだろう。ムートンと同じぐらい偉大だと思えば、ちゃんと成人してから開けるはずだから。取り敢えず手の届く範囲だし、今飲んでもそこそこ飲めるから開ける?! カーゼ・コリーニを偉大にさせないのは飲み手のせいじゃない? 僕はカーゼ・コリーニがムートンより偉大だと思っているから、値段が10倍のムートンのように育てる。それがフェアーというものでしょう!

 

ちなみに、20年前5、6千円だったエドアルド・ヴァレンティーニに対しても同じことを思っていた。信じたご褒美が1959年や1982年んのムートンと肩を並べる1990年のモンテプルチアーノなんです。信じるものは救われる : )

 

水天宮の侍も、赤坂の男前も、同じようにまだ有名じゃない時代から偉大と信じていたんじゃないかな?ジュラの神様のことを。

 

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