mareのおすすめワイン

インスタグラム mare.wine が綴るワインと時々経済のはなし

ポール・ペルノ ピュリニー・モンラッシェ レ・ピュセル 2009年が教えてくれた事。

ワイン会当日の出来事。ワイン会とは別に試飲としてポール・ペルノ レ・ピュセル 2009年を昼3時に開けてみた。しっかりとした(少しだけ厚ぼったい)作りのペルノーお爺ちゃんのワインが10年でどう変化したか観察しようと思ったのと、2週前に開けたてから絶好調だったレ・フォラティエールと比較しようと思った。

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あれ、ぜんぜん上がって来ない??? 飲んでみてもそんなにウキウキできない。酸もミネラルもあるけど、躍動感ゼロ。香りも良い悪い以前に放たれてこない。なんで? 確かにポール・ペルノは若いもので上クラスのものはなかなか開かないこともあるけど、白で10歳は結構なお年でしょ? もう少し上がって来てもいんじゃないの? という疑問がずっと頭を巡っていた。しかし、ワイン会もあるしずっとこれに構っていられないので、コルク栓をしてセラーへ戻す。

 

ワイン会も佳境だったけれど、赤続きで白で一休みしたいタイミングがあったので試しに口にしてみる。もう開けて6時間経っていた。え、、、すごく旨い。。。香りも全開、味も全開。このワインは準備に6時間もかかるのか??? ちょっと極端な例だけど、こんな感じのことは珍しいことではなく、2時間後や3時間後に美味しくなるワインはそこら中にあります。じゃあ、グランメゾンで3、4時間かけて食事をとる場合などはを除いて普通の時はどうしたら良いのだろう? というか、今まで本当にレストランでワインを美味しい状態で飲めていたのだろうか?という根本的な疑問まで出て来てしまいました。

 

よっぽど凄いソムリエがいるレストランでなければ、白ワインをデキャンタージュして出すなんてことはまずないですよね。つまり、どれだけのポール・ペルノが真価を発揮しないまま消費されているか、たぶんそのために低い評価に甘んじているか。そんな事を考えているとワインのサービスの怖さ、難しさが身に染みた1日でもありました。このワインを絶好調のときに提供できたのはただのまぐれだったので、、、

 

また、勉強、勉強 : >

 

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